【宅浪卒業生のその後】大学院進学という選択肢について

自己紹介

はじめまして,今年の春から一橋大学大学院に在籍しているシュンヤと申します.

(僕の在籍する研究科はあまり人が多くはないので,研究科は伏せさせて頂きます.)

2022年3月までは地方国公立大に在籍しており,2022年4月に上京して大学院生になりました.

実は以前にも本サイトに寄稿しており,その記事についてもご関心がある方はこちら(【体験談】宅浪に失敗した僕が大学院を目指す理由 ―宅浪生へのメッセージ)をご覧ください.

入学直後から編入を志すも……

以前の記事にも書いたのですが,僕は入学当初は他大学への編入を検討していました.

具体的には京都大学経済学部や神戸大学経済学部への編入です.

というのも,いろいろな経緯があって滑り止めの地方国公立大学に進学したものの,やはり大学受験に対する未練のようなものが拭えず,常に悶々とした日々を送っていたからでした.

しかし結果として,僕は編入試験を受けることはしませんでした.

そのような決断に至った詳しい経緯については,以前の記事を参照して頂きたいのですが,端的に説明すると「編入試験のコスパが悪い」,そして「地方国公立大での生活も悪くはない」と感じていたからです.

後者についてはここで付言する必要はなさそうですが,前者については簡単に説明を加えておきたいと思います.

編入試験のコスパが悪いと感じた理由は以下の2点です.

 

❶ そもそも定員が極めて少ない(すなわち,高倍率である).

❷ 編入前に取得した単位のすべてを認定してもらえるわけではない.

 

特に❷の問題は深刻で,編入したはいいものの,入ってみたら単位の取得に奔走し,気が付けば就活が始まる,という事態が珍しくありません.
(このことについては,最近神戸大学から室蘭工業大学に編入したYouTuberのパーカーさんが自身の動画(https://www.youtube.com/watch?v=e09P7_3vQK4)で赤裸々に語っているので,興味がある方は是非ご覧ください.)

とりわけ経済学・経営学においては,多少の差こそあれど,大学間で教育の水準に大きな差があるかと言われると正直微妙なところがあります.

もし本当に優れた教育を受けたければ,残念ながら大学院に進学するしかなく,また研究者としての(理想的な)キャリアを形成したければ,海外のPh.Dプログラムに進学することがもはや必要条件になりつつあると言っても過言ではありません.

こういった事情を踏まえると,僕のケースにおいては編入するメリットがほとんどないに等しかったのです.

僕の場合,学問と真剣に向き合いたいという思いが強かったので,編入ではなく「院進」という選択肢を選ぶことにあまり多くの時間を要しませんでした.

院試は概ね努力でどうにでもなる

学部3年時点で既に僕は大学院に進学したいと考えており,また両親もその進路を応援してくれました.

3年生の間はゼミやバイトに多くの時間を割いていましたが,4年生になったタイミングでほとんどすべての時間を院試の対策に充て,結果的に一橋大学北海道大学から合格を頂き,一橋大学に進学することに決めました.

たしかに院試を受験する際にはTOEFL®を受験しなければいけなかったり,研究計画書を書かなければいけなかったり,専門試験の勉強をしなければいけなかったりと,たしかに大変なことは多いのですが,大学受験と同様,努力でどうにでもなります

そして,一般入試においては内外差別というのはなさそうだということもわかりました.

もちろん内部生は出題者の講義を履修していたり,先輩から解答付きの過去問を貰えたりすることがありうるので,その点で内部生が有利であることは言に及びませんが,少なくとも審査の段階においては外部生だからといって不当な扱いを受けるということはありませんでした.

海外のPh.Dプログラムを受ける場合は,推薦状などの理由で,完全なる実力主義での審査が行われないことがほとんどであると僕は考えていますが,日本の修士課程の大学院入試は完全なる実力主義の世界だと言ってよいと思います.

ですから,もしこの記事を読んでいる方で,自分の在籍している大学の偏差値が高くないことに悩んでおられる方がいたら,そのことについてはまったく気にする必要がない,ということを覚えておいてほしいです.

大学院進学後に大学受験での努力が報われることもある

大学院に進学してから一ヶ月ほど経ちますが,実は既にRA(Research Assistant:研究補助員)のお仕事を頂けることが決まっております.

これは大学院生だからといって無条件に貰える仕事ではありません.

先生が僕の実力(主に数学力)を見て,「博士課程に挑戦する価値がある」と判断してくれたからに他なりません.

僕は大学院でも,こと数学に関しては,比較的わかっている方に分類されると(勝手に)思っているのですが,その所以は間違いなく大学受験の際に数学と真摯に向き合ったことにあると考えています.

上述した以前の記事にもあるように,僕は大学受験に失敗しているわけですが,そのときの努力がこのようなかたちで報われることもあるようです.

努力が必ずしも報われるわけではありませんが,思いがけないかたちで報われるという僥倖があるということを,僕は最近身をもって感じました.

同時に,今出来る努力を今後も精一杯していこうとも思いました.

結び

僕は常々痛感していることがあって,それは僕自身が恵まれた家庭環境にあるということです.

僕は大学院の進学にあたって,出願料や引っ越し費用は自分で捻出しましたが,入学金(約30万円),学費(年間約60万円),そして毎月の仕送り(家賃プラスアルファ)は両親が負担してくれています.

同期には,入学金や学費は負担してくれたものの仕送りは貰えない人や,そもそも入学金や仕送りさえも負担してもらえない人がいて,僕がいかに恵まれているかを,特にここ最近強く感じています.

敢えてここで言いますが,正直,日本の修士課程は奨学金制度が充実しているわけではないので,親の支援なしに進学するのはとても難しいです.

もし大学院進学を親が応援してくれる場合は,それがとても幸せなことだと(少しでも)思っていてほしいと思いますし,そうでなければ進路決定を慎重に考える必要があるということを覚えておいてもらいたいです.

ただし,親の支援なしでもやりくりできている大学院生がいることは相違ない事実なので,あまり悲観的になる必要もありません.

いずれにせよ,大学院進学という進路について,この記事を読んでくださった方々に少しでもわかってもらえたのなら,これ以上の喜びはありません.

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